OH すべての事はもう一度行なわれてる

『ミュージックマガジン』のムーンライダーズ特集を読む。熱心なファンには評判が悪いようなのでどんなものかと思ったが、別に腹が立つということはなかった。というか、腹が立つところまで読み込む前に、活字を目で追うのに疲れてしまった。モニター上なら…

 ダレル『虫とけものと家族たち』(集英社文庫)

石神井公園からの散歩の帰りに上石神井のドトールで読む。『アレクサンドリア四重奏』(未読)の作者の著書と思って買ったのだが、実はその弟のジェラルド・ダレルの作だった。表紙には「ダレル」としか作者名が記されておらず、拾い読みした巻末解説には『…

 夕食:ミートソースのスパゲティ、ヨーグルト

豚挽肉・玉葱・人参・茄子・椎茸・トマト水煮・大蒜を、オリーヴ油・塩・胡椒・コンソメ・バジル・赤ワインで。プレーンヨーグルトにブルーベリージャム混ぜて食うのが最近のブーム。普通だ。 マリみて新刊『くもりガラスの向こう側』(集英社コバルト文庫)…

 ある歴史資料

昨日古本屋で『POP・IND'S』25号(89年)を買ったら(800円)、表紙と巻頭インタビューが『omni sight seeing』を出したばかりの細野晴臣で、続いて英国ニッチポップに偏った名盤百選、小西康陽とストライクスの人の対談、METROTRON WORKSのパッケージライヴ…

 最近の買い物

●音盤 アグネス・チャン『アグネスの小さな日記』(74年) 古書店にて250円LP渋谷毅、森山威男『しーそー』(01年) 古書店にて1200円JOSS STONE/THE SOUL SESSIONS('03) 古書店にて1000円BOBBY WOMACK/UNDERSTANDING('72) 古書店にて800円BLIND FAITH/SAME(…

 逆転世界

日記を放置していたら2月も終わり。ここのところ昼夜逆転の生活が続き、まともに太陽を見ていない。これではいけないと一念発起して、小雨パラつく夜の巷ヘ。といっても三鷹の駅ビルの書店に行くだけ。『ゼロサム』『アワーズ』『キャラット』とヲタ誌を斜め…

 夕食:チャーハン、麻婆豆腐

ブックオフの隣のバーミヤンにて。コーヒー啜りつつ桜庭一樹『荒野の恋 第二部 bump of love』(ファミ通文庫)読む。

 今日借りた本

保坂和志『明け方の猫』(講談社)デイヴィッド・イーリィ『大尉のいのしし狩り』(晶文社) 吉祥寺図書館にて。保坂和志は何となく読みそびれていたので。イーリィは『ヨットクラブ』が面白かった。

 健脚商売2

午後2時半頃に石神井公園まで歩いてみようと思い立つ。途中で買ったコッペパンを齧りながら、いつもの道の風景を眺めつつ歩く。速度が遅くなったぶん視覚的な情報量は増えるのだが、鮮やかな花も紅葉も去った冬枯れの巷に目を楽しませるものは乏しい。それで…

 健脚商売

しつこく自転車の話で申し訳ない。後輪のスポークは片側がほとんど失われている様子、さすがにこのまま乗り続けるのは崩壊寸前のジェンガのようで怖い。山下・大瀧の新春放談聴いてから徒歩で吉祥寺に出発。車上からの景色とは異なる街の姿が見える、という…

 池上永一『シャングリ・ラ』(角川書店)

地球温暖化が深刻化した近未来。炭素排出量が国際経済の単位となった世界で、日本は炭素排出量削減のために東京を森林化し、都市機能を集中させた高層積層都市「アトラス」を建設した。スコールの注ぐ地上に住まう人々はゲリラ化し、森林化を推進するアトラ…

 セブンアンドワイではなく

セブンアンドアイなのか。そのセブンアンドアイが世界の全てであるところの武蔵境へ自転車の空気を入れに行く。ついでに本屋に寄り、エクセルシオールカフェで池上永一『シャングリ・ラ』(角川書店)。そろそろ読み終わりそう。読了したら詳述するが、これ…

 さらに師走に走る

クリムゾンのブートなど20数枚のCDを抱え吉祥寺に。計9140円。4枚組ボックス『紅伝説』も手放した。査定を待つ間に漫画喫茶で天野こずえ『ARIA』(マッグガーデン)を6巻まで。観光パノラマ的な情景描写の美しさと、女体の線のいやらしさにいやされる。コー…

 山手線の内側へ

ようやく病床から這い出し吉祥寺へ。今野緒雪『マリア様がみてる 未来の白地図』(集英社コバルト文庫)をフラゲすべく回るも置いてない。まんがの森があればなあ。もののついでと久々に新宿を越えてお茶の水まで足を伸ばし、マリみて新刊とおがきちか『Land…

 『文藝別冊 総特集 大瀧詠一』(河出書房新社)読了

冒頭に大瀧と内田樹の対談を配し、相倉久人との対談による「分母分子論」(83年)を再録した本書は、84年の『EACH TIME』を最後にソロアーティスト活動を停止して以後の「それからの大瀧」の活動を主に据えたという点で、類書に比べ画期的なものといえる。上…

 『文藝別冊 総特集 大瀧詠一』(河出書房新社)

まだ途中だが激しく面白い。感想は後述するが、とりあえず愉快な誤植を発見したのでメモ。 p11「宍戸鍵」…加藤鳩みたいなものか p64「ロカビリーけん坊」…少女ひばり扮するけん坊がロカビリーで悪人退治! いやマジで面白いですこの本。でも新版『All About …

 格安ボディソニック

吉祥寺に出たついでにドトールに寄る。ドトールのコーヒー券は購入した店でしか使えないので、この吉祥寺店に専ら通うことになる。22時閉店まで1時間を残す店内はさすがに空席があるものの、照明の明るい窓際の席は読書する客で塞がっており、カウンター前の…

 わからなくても大丈夫

三省堂SFフォーラム「ラファティの魅力を語る」浅倉久志・柳下毅一郎トークショー 2005年11月10日 三省堂書店神田本店出演:浅倉久志・柳下毅一郎(司会進行)大森望 ラファティの新刊『宇宙舟歌』(国書刊行会)発売記念のトークショーに出かける。浅倉さ…

 古本まつりは雨

雨が降るというので洗濯を諦め、午後から神田古本まつりに。水道橋で降り、雨のなか古書店群を横目に歩く。サンマルクにタリーズにドトール、セルフの安カフェばかり増えている。天丼のいもやに入ると、午後3時だというのに大変な込みよう。古本市の客なのだ…

 中井英夫『中井英夫戦中日記 彼方より』(河出書房新社)

何せまともに読んだのは『虚無への供物』のみ(しかもほとんど忘れている)、『とらんぷ譚』は途中で挫折といううすーい縁なので、本書を作品解釈のサブテキストとして読むことはできない。したがって太平洋戦争中に書かれた一青年の日記として読んだのだが…

 グレッグ・イーガン『ディアスポラ』(ハヤカワ文庫)

人類の多くが肉体を捨てコンピュータ内のソフトウェアとして存在する未来、理論の予想を覆す宇宙的規模の異変が地球を襲う。人類存続のため、あるいは冒険心に動かされ、ソフトウェア化された人類は自らを無数にコピーし、他の銀河に向けて無数の船で旅立つ…

 『QuickJapan』Vol.62

なんとQJで山下達郎特集が。達郎の音楽には好きなものもあるし、ほとんど堪え難いものもあるが(それは年を追うごとに増えていくが)、論客としての彼の言葉にはいつも共感させられる。まだ一通り目を通しただけだが、かつての『宝島』の高橋健太郎や『VANDA…

 諸星大二郎『諸怪志異(四)燕見鬼』(双葉社)

唐突に出た新刊。購入後10月16日現在まだ手付かず。今は図書館で借りた中井英夫『中井英夫戦中日記 彼方より』(河出書房新社)を読んでいるところ。

 購書メモ

グレッグ・イーガン『ディアスポラ』(ハヤカワ文庫SF)もはやSFファンの課題図書みたいな感じで。冒頭70ページほど読んだばかりだが、読み進めるのはなかなかにハード。苦労して読み終えただけの面白さは得られると信じ。 『まんがタイムきららキャラット』…

 北野勇作『イカ星人』(徳間デュアル文庫)『空獏』(早川書房)

前に作者の『人面町四丁目』(角川ホラー文庫)について次のように書いた。 こうして主人公は不思議な妻と、不思議な町の日々をともに生きる。 その不思議の中で、主人公が属する現実も、主人公自身も不思議なものに変えられていくのだが、それでも日々は揺…

 『リズム&ドラム・マガジン』10月号

林立夫ロングインタビュー目当てに購入。*1林がセッションに参加した名曲名演を集めた編集盤『Non Vintage』発売を記念したもので、ティンパンアレーをはじめとする活動歴や音楽観に深く踏み込んでおり、また『Non Vintage』全収録曲について本人のコメント…

 購書メモ

あずまきよひこ『よつばと!』4巻(メディアワークス)今巻冒頭あたりを連載で読んで、そろそろ何も起こらないことに作者が疲れてきたのではと思ったが、釣りでリフレッシュしたのか持ち直した。よつばしんぶん恐るべし。「つくつくぼうし」のいかにもな図像…

 「まんがの森」の消えた街で

『よつばと!』4巻フラゲできるかと思い、吉祥寺でルーエとアニメイト回るも空振り。どうでもいいけどアニメイトのレジ前の長蛇の列は何なの。単に手際が悪いのか。サイン会でもやってるのかと思った。他の書店で雑誌立ち読み。『ヤングアニマル』「ホーリー…

 電池切れ風味

夕食は冷やし豚しゃぶを豆板醤タレに水菜添えて。冷奴、ミョウガとオクラの和え物、キャベツと油揚げの味噌汁、ご飯。 読書中。若竹七海『依頼人は死んだ』(文春文庫)、星野智幸『在日ヲロシヤ人の悲劇』(講談社)、羽海野チカ『ハチミツとクローバー』8…

 バスにのらずにお茶の時間

図書館で借りた2冊。星野智幸『在日ヲロシヤ人の悲劇』(講談社)田中小実昌『バスにのって』(青土社)後者をドトールで読みながら、成増行きのバスに乗り込みたくて仕方なかった。おそらく吉祥寺から最も遠くまで行く路線バスで、いつか乗ってみたいと思い…