古本まつりは雨

雨が降るというので洗濯を諦め、午後から神田古本まつりに。水道橋で降り、雨のなか古書店群を横目に歩く。サンマルクタリーズドトール、セルフの安カフェばかり増えている。天丼のいもやに入ると、午後3時だというのに大変な込みよう。古本市の客なのだろう、どこの店も似たようなものか。しばし待ちようやく出てきた天丼を、後ろで待つ客のために急ぎかき込む。
神保町交差点を渡ると、雨天で岩波前はじめほとんどのスペースが中止。あーーー。よく考えたら家を出る前に気付きそうなもんだわな○| ̄|_
適当に書店やレコード屋を熱意なく覗くが購買欲を刺激されず。中古盤は千円以下でないと手が出ず、本は図書館で読めばいいやという体たらく。そんな人間が来る街ではないか。三鷹で買った『法月綸太郎本格ミステリ・アンソロジー』(角川文庫)を読みつつ、神田ぶらじるの泥のようなコーヒー啜る。これだけで結構充実した気分に。法月アンソロ途中まで読む。スラデック「密室」が面白い。
三省堂アヴラム・デイヴィッドスン『どんがらがん』(河出書房新社)購入、柳下―浅倉のラファティトークショーの整理券をゲット。平台には『どんがらがん』、ラファティ『宇宙舟歌』、レム『天の声・枯草熱』が並ぶ壮観。3冊同時に購入する豪の者も少なくないのだろうが、私は悩んだ果てに1冊選ぶのが精一杯。ラファティトークショーまでにどっかで読もう。
お茶の水秋葉原や中野に若いおたく客を奪われて、いい感じに枯れた街になりつつあるようだ。交通費がかかるのでそうそう行きませんが。