ただいま寄生虫

実質大して違いはないのだが↑27日夕より函館の実家に帰省中。意味もなく1ヶ月の長逗留にしてしまった。5月のイベントは全スルーして心静かに過ごします。 読み切れないだけの本はあるが、散歩がてら五稜郭公園前の図書館に出かける。杉並町で市電を降り、広…

 最近の買い物

ここ数週間で買った漫画とか本とか。 山本ルンルン『宇宙の白鳥(スワン)』2巻(ポプラ社)袴田めら『暁色の潜伏魔女』1巻(双葉社)粟岳高弘『鈴木式電磁気的国土拡張機』(コスミック出版)蒼樹うめ『ひだまりスケッチ』1、2巻(芳文社)蕃納葱『教艦ASTR…

 堀江敏幸『いつか王子駅で』(新潮文庫)

路面電車の走る下町に住み着いた、学校講師や翻訳で生計を立てる30代独身男の主人公。古くからの共同体の暮らしが息づく町でストレンジャーである彼は、地に足を着けた職人たちの生き方や、埋もれた古い日本文学や、かつての名馬たちに思いを馳せる。ほかの…

 惨事のおやつ

1月31日の朝、東京に戻ってきました。函館日記の残りもおいおい更新しますが、まずは今日の惨事の記録から。書かずにはいられない。 帰省する前に冷凍した各種食材を自然解凍する。中でも興味があったのは一度凍結した未開封のプレーンヨーグルトの状態だっ…

 ロナルド・A・ノックス『陸橋殺人事件』(創元推理文庫)

ふたつの世界大戦の狭間で平和を謳歌するイギリス。没落貴族の旧家をクラブハウスに、今日も優雅にゴルフに興ずる男たち。そのゴルフ場の片隅に、無残に変わり果てた姿の死体が転がる。頭上の陸橋を走る列車から突き落とされたらしい。知性と退屈を持て余し…

 最果ての地? 

えーと何してたっけなあ。居間の絨毯に掃除機をかけたくらい。外は寒い寒い。 ……そろそろ本気で見捨てられそうなので、とりとめなく書く。 函館に帰ってきてから、結局東京からの移動中に読んだ本以外に一冊も読めていない。2週間もあればミステリの古典を読…

 函館観光案内

両親と函館市中央図書館へ。開館して1年強の真新しい施設は、斜陽地方都市のどこにこんな金が、と思わせる超豪華版。蔵書は普通だと思うけど、AVブース(お馴染みナカミチのCD試聴機が!)、10数基のネット端末、カウンター席にノートPC用の電源とLANのソケ…

 海岸散歩

正月も三が日を過ぎてようやく外出。といっても近所を散歩するだけ。温泉街を抜けて海を見に砂浜に降りる。釣り人が一人、犬の散歩をする人が数人。だいぶ姿も変わっているのか、子供の頃に遊んだ場所が思い出せない。牛が臥せた姿に見立てて臥牛山と呼ばれ…

 グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(ハヤカワ文庫)

これまでの作品集に比べると衝撃・感銘とも薄く感じられるのは、「テクノロジーの発達によってもたらされる人間性の変容」を描いているように見えながら、実際には「決して変わらない人間性の本質への信頼」をエモーショナルに描くという、イーガンの作風に…

 年越し

ユニットバスと台所だけ掃除し、冷蔵庫の中身をできるだけ冷凍して帰省の途へ。列車で6時間の旅をライトノベルのシリーズでも読んで過ごすつもりが、東京駅の書店がおたく要素皆無で、ラノベばかりか漫画もほとんどない。その分官能小説や実用新書が充実して…

 本日の買い物

おがきちか『Landreaall(ランドリオール)』9巻、『エビアンワンダーREACT』2巻(一迅社) ランドリ新刊でちょっとぐっと来たのが、政界の実力者オズモおじさんが平民出身のフィルに向けて言う「国が何でできてると思っとるのかね」「王が何でできてると思…

 夕食:チャーハン+餃子@バーミヤン

ドリンクバーで女子小学生が中国茶を甲斐甲斐しく淹れている、その姿がままごとのようで微笑ましい。などと慈父のように見守っているつもりが、世間の目には禍々しい変態男と映っているかも知れず。ようじょこわい。あとお茶がこわい。桜庭一樹『GOSICK VI』…

 本日の買い物

Kashmir『百合星人ナオコサン』1巻(メディアワークス) 本作と読み比べると『○本の住人』ってちゃんと「ほのぼの萌え4コマ」のフォーマットを意識して描かれていたのだなあということが改めてわかる。西村理香がはてなキーワード化されていないのはなぜだろ…

 夕食:チャーハン+餃子

雨のせいかとにかく眠い。夕方に寝て起きると深夜に。小雨に濡れつつ自転車でバーミヤンへ。チャーハンと餃子とドリンクバイキングに深夜料金が加わり千円をわずかに越える。飛浩隆『ラギッド・ガール』(早川書房)読む。駅前に移動しTSUTAYAで立ち読み。と…

 冬眠期近づく

冬が近づいたせいか最近寝過ぎ。1日に10時間を2分割して寝てる。まずい。 日が暮れて外出。マフラーも帽子も手袋も不要の暖かさ。三鷹駅南口こんがり亭にてハンバーグ。なかなか。数軒の本屋を回り何も買わず。『キネ旬』立ち読みすると、クロスレビュー冒頭…

 細野晴臣『アンビエント・ドライヴァー』(マーブルブックス)

95〜96年、02〜06年の2期にわたり細野晴臣が雑誌連載のために語り下ろした言葉を、聞き手の山本淑子がエッセイ風に再構成したのが本書である。そういう成り立ちにもよるのだろう、本書から立ち上がる細野晴臣像は「細野晴臣以上に細野晴臣らしい」。細野自身…

 今日の購入物

飛浩隆『ラギッド・ガール』(早川書房) 途中で止まっている『グラン・ヴァカンス』を先に読まないと。 山本ルンルン『宇宙の白鳥』(ポプラ社) 吉祥寺ブックスルーエでは快調に売れてる模様。この調子で『マシュマロ通信』続刊出ないかな。

 フレグランス・ド・下流

地獄のジェンガはまだまだ続く。Previous Systemsと現状のシステムの構成ファイルを見比べて、必要なファイルはライブラリに加え、不要なものは捨て、不安なものは保留。そんな素人にはお勧めできない禁断の積み木遊びを経て、かなりのところまで回復したの…

 黒い穴

日も傾きかけた石神井公園を歩く。まずは遅い昼食代わりに、茶店で大根と玉子を入れたおでんを注文。水辺観察池を眺めながら蒟蒻をつついていると、背中越しに話し声が聞こえてくる。赤ん坊を連れた主婦二人と、少し酒が入っている様子の老人が一人。家族で…

 消費される日々

今月はいっそ書かずに置こうとも思ったが、書かないことが何かの心情の表明になっているようなのも鬱陶しいので、ここひと月ほどの買い物メモでも上げておこう(この書き出しがもう鬱陶しい)。CD ・10月2日 吉祥寺ディスクユニオンにて DONALD BIRD/PLACES …

 全裸で過ごすには寒いが暑い

ぶりかえす夏の暑さに追い立てられ吉祥寺へと自転車を走らせる。サンロードの回転寿司で105円×8皿の昼食。食べ過ぎた(通常は5皿)。ルーエで音楽雑誌など立ち読みし、満席の漫画喫茶を諦めると、後はレコードを探すくらいしかすることがない。運良くという…

 暑さに負けてチケットにも負けて

吉野金次さん支援の細野晴臣+矢野顕子コンサートはチケット取れなんだ。まあ仕方ないすね。 ジーン・ウルフ「新しい太陽の書」再読中。さすがに一度読んでるとページを繰るのも早くなる。とはいえ1日100ページは超えないので先は長い。ブックオフで買った桜…

 桜庭一樹『GOSICK』シリーズ(富士見ミステリー文庫)

時は1924年。アルプスを背に地中海に開かれた西欧の小国・ソヴュールの伝統校を舞台に、ゴスロリ美少女探偵ヴィクトリカと東洋の某国からの留学生・久城一弥のコンビが、歴史の闇を秘めた数々の謎に挑む。 たまたま古書店で105円で買ったシリーズ1作目が面白…

 最近の買い物

西村しのぶ『メディックス』(小学館) スピリッツ掲載の未完作が15年の歳月を経てついに単行本化。バブルが終わろうが神戸が震災に見舞われようが、まったくその精神性にブレがないのが作者の凄さ。ホントに変わんないなあ。 おがきちか『Landreaall(ラン…

 雨のまにまに

梅雨に自転車で出かけるのはスリリングだが、えいやっと外に出て吉祥寺へ。ココイチでカツカレーの昼食。漫画喫茶にて「神様で中学生」なアニメのテレビで放映されなかった回をYで観る。妹と弟が家出する話があまりにもいたいけで悶絶。なんでこれを放映しな…

 赤江瀑『ニジンスキーの手』(角川文庫)

古書店で購入(300円)。後にハルキ文庫で再刊されたが入手困難らしい。 京都・伝統芸能・ホモセクシュアル。本書に収録された4作品に共通するのがこれらのモチーフだ。京都という歴史と現在がせめぎ合う街で、バレエや歌舞伎、能、現代詩(これも伝統芸だろ…

 米澤穂信『春季限定いちごタルト事件』『夏季限定トロピカルパフェ事件』(ともに創元推理文庫)

ミステリに「日常の謎」と呼ばれるカテゴリがある。日々の暮らしの中に不可解な現象を見出して、その成り立ちの謎を解き明かすという形式だ。だが、その現象を「謎」として認識する人間がいないと「日常の謎」は成立しない。その認識者=「探偵」が存在しな…

 値上げ

夜も7時を過ぎて銭湯へ。ちょっと遠出のつもりで学生時代に通った三鷹駅南口の銭湯に行くも休業日。そこから少し離れた銭湯へ行くと、値段が400円から430円に上がっていた。ううむ。それはそれとして中は広く、高温風呂はうちの近所では一番の熱さでなかなか…

 最近の買い物

散歩に行こうと思ったら雨で。飛浩隆『象られた力』(ハヤカワ文庫JA)東村アキコ『きせかえユカちゃん』9巻(集英社)東村アキコ『ひまわりっ 健一レジェンド』1巻(講談社)石黒正数『それでも町は廻っている』1巻(少年画報社)ナヲコ『voiceful』(一迅…

 突然炎のごとく

石神井公園に早朝散歩。アジサイの咲く千川上水緑道を自転車で走る。いつものパン屋でカスタードチーズパイを買い公園で食う。丸いパイ生地の中央にカスタードクリームが盛られ、その上に焼き目の付いたカマンベールチーズのかたまりが載せられている。生地…