アニメ
ガイナ肛門舌禍事件も生々しい時期に今度は京アニで。うーん。「作画崩壊」論争と表裏一体に、京アニ的な「愚直な丁寧さ」ばかりが殊更に「神アニメ」の必須条件のように評価される昨今の状況が正直気持ち悪い私にとって、『らき☆すた』への唯一の、とは言わ…
昼に起きたらグレンラガン小林治回の評価がフィーバーしてたので、かなりビビりながら観たのだが、基本ギャートルズなアニメでこれはアリじゃね?と思った。 全編が演出・コンテ・作画の小林治の個性で塗り固められていて(脚本にもかなり手を加えたという)…
作中おたく濃度という点で、『らき☆すた』が淡々とヲタ話をするだけでマジヲタのリアリティを醸し出すのに比して『ハヤテ』はどこか「薄い人が無理をしている感」が漂ってしまう。これは原作やスタッフのセンスの差もあるが、版元の角川書店と小学館の違いに…
ロミオ×ジュリエット。カレイドスターの流れを受け継ぐ「良いGONZO」アニメ。以前に佐藤順一がインタビューで「アニメに対する批評で『どうしてあのキャラクター同士が恋に落ちるのか判らない』などと言われるが、好きになるのに理由は必要ないだろう」とい…
地獄と書いて新番組と読む。 おおきく振りかぶって。思ってたよりずっと本気の作りだった。原作は、少年漫画をキャラクター同士の関係性から読み替えて内面性を加える、いわゆるやおい的な想像力から生まれた良作だと思うが、それだけに少年漫画と少女漫画の…
新番組と書いてぬかるみと読む。 らき☆すた。OP、ニコニコ動画での再生数とコメント数に吹いた。それも当然、ハルヒEDのハイパー化ともいうべき過剰な音楽性と運動性、ロングショットでのダンスや的確な日常芝居と、ほんのわずかな時間の中にファンが京都ア…
風の少女エミリー。キャラクターの濃さと継子苛め風の悪趣味さに10分で脱落。ブルードラゴン。普通。赤さんもふたご姫も終わった土曜日はゆっくり寝てろってことですね。さようならしずくちゃん……。 地球へ…。30年前の原作、というより管理社会テーマSFの基…
かみちゃまかりん。原作未読。取り柄のない少女が謎の美少年と出会って魔法少女(神様)に……という至って普通の女児ものを、ここまでわけのわからない作りにできるスタッフの才能に嫉妬。何の説明もなしにいきなり魔法戦が始まったのはAパートを飛ばす放送事…
美少女戦麗部パンシャーヌ。往年の不思議特撮コメディが東映ーフジテレビからテレビ東京に都落ちして復活。『響鬼』が挫折して以来「愛情を注ぐ前提としてジャンクであることが求められるジャンル」としての日本特撮から心が離れてしまったのだけれど、こう…
エル・カザド。真下耕一印のチカーノ・ガンアクション少女・オサレ深夜アニメ。と定義すれば他に言うべきことはないようないつものアレだが、光のコントラストの強い乾いた背景、スペイン語の挿入歌(ヤンマーニほど空耳度が高くないのが残念)と、何故か知…
グレンラガン。ロボットアニメにおいて男の子のフェティッシュの象徴である「ドリル」の存在が、単なるフェチでなく(方便にしても)地下世界という世界観と結びついて描かれているのは偉いと思った。「第1話もの」というジャンルにおいては相当の傑作である…
えーと何してたっけなあ。居間の絨毯に掃除機をかけたくらい。外は寒い寒い。 ……そろそろ本気で見捨てられそうなので、とりとめなく書く。 函館に帰ってきてから、結局東京からの移動中に読んだ本以外に一冊も読めていない。2週間もあればミステリの古典を読…
週末朝アニメをことごとく観逃し敗北感に襲われ。そういや今更ながら某つべのアニメ関係ってほぼ全滅してるのね。もう「観逃し話数のフォロー」も「放映ネット外作品の視聴」もできないってことか。短い夢だった。VHSビデオデッキはあるけど、録画したいとい…
終わった……終わってしまった……(涙) もうね、正座して観ましたよ最終回。本当に素晴らしいものを観せてもらったとしか言いようがないです。 神の乗機であり、同時に戦闘機でもあるシムーンの二重性は、「百合」「萌え」という所与の条件の中で自分たちの「…
シネマヴェーラ渋谷の特集上映「アニメはアニメである」最終日に足を運ぶ。本作を観るのはビデオリリース時以来、劇場のスクリーンで観るのは初めてだ。 まずこの映画の作られ方を決定しているのが、41分という上映時間の短さだ。この長さにドラマを収めるた…
ぶりかえす夏の暑さに追い立てられ吉祥寺へと自転車を走らせる。サンロードの回転寿司で105円×8皿の昼食。食べ過ぎた(通常は5皿)。ルーエで音楽雑誌など立ち読みし、満席の漫画喫茶を諦めると、後はレコードを探すくらいしかすることがない。運良くという…
吉野金次さん支援の細野晴臣+矢野顕子コンサートはチケット取れなんだ。まあ仕方ないすね。 ジーン・ウルフ「新しい太陽の書」再読中。さすがに一度読んでるとページを繰るのも早くなる。とはいえ1日100ページは超えないので先は長い。ブックオフで買った桜…
レコードフェアの後、レコードの袋を抱えたまま新宿へ。3度目の『時かけ』を観る。すでに優れた感想が出揃っており私が書くことなどほとんどないので、せめて鑑賞後の(←ここ重要)補助線になるような論考を2点紹介しておきたい。 SLEEPYDOGー見えない先を走…
まず予告編の時点で好感を持っていたのが、その線や影を減らした絵柄の簡略化だった。というのも近年の宮崎駿アニメでは、どうあがいても「マンガの絵」の範疇を超えないキャラクターにリアリティを持たせようとして、線が増え影が増え、粘性を帯びるまでに…
ゲドーは華の香りー。てなわけで『ゲド戦記』の前売りを買いました。これで心オナニーの準備は万全だ! ところで角川から「公開日前に発売された」ガイド本は、冒頭から結末に至る詳細なフィルムストーリーと原作各巻の概要まで付いていて、まるで予習のため…
なので他所の話題に絡んで、雑談風にヲタ話でも。 アニメーターのわずかな個性も許さないアニメファンに絶望した! - ARTIFACT@ハテナ系 私もいいかげん古いんで、アニメ雑誌で作画スタジオが特集され「作画の暴走」が称賛された時代の人なんですが、アニメー…
「充分に発達した科学技術を持つ社会では、労働と遊びの見分けがつかない」 というのを、水無灯里さんのftmmを眺めつつ思いつきました。
日本アニメの影響下に生まれた『PPG』を、魔法少女アニメの源流である東映アニメーションがリメイク。オリジナルに思い入れがないせいか、日本流にアレンジされたキャラクターデザインも悪くないと思った。ただし彼我のアニメ観の違いというか、荒唐無稽上等…
眠れないついでに観たのだが、まあなんというかそのあれだ、一言で言えば「安い」。登場人物の心情がすべてナレーションなりモノローグで表現されているのは、脚本の問題というよりも、微妙な心の綾を映像だけで表現するためのコストを考慮したのだろう。そ…
ハチクロでも観るか。 観た。第1話は前シリーズまでの展開をダイジェスト(再編集と新作画の割合は定かではない)。新しい視聴者のための配慮だろうが、律義に丸々1話分を費やさなくてもよかったのでは。『クロ高』みたいに「詳しいことは原作で」とはいかな…
梅雨に自転車で出かけるのはスリリングだが、えいやっと外に出て吉祥寺へ。ココイチでカツカレーの昼食。漫画喫茶にて「神様で中学生」なアニメのテレビで放映されなかった回をYで観る。妹と弟が家出する話があまりにもいたいけで悶絶。なんでこれを放映しな…
夜も7時を過ぎて銭湯へ。ちょっと遠出のつもりで学生時代に通った三鷹駅南口の銭湯に行くも休業日。そこから少し離れた銭湯へ行くと、値段が400円から430円に上がっていた。ううむ。それはそれとして中は広く、高温風呂はうちの近所では一番の熱さでなかなか…
立ち食いそば屋をはじめファーストフード店や露店などでの食い逃げを生業とする「立喰師」なる架空の人物群を追い、食を巡る攻防から社会の変遷を語り起こす、押井守監督の戦後日本論であり都市論であり、月見も出れば犬も出る。という、まあ内容はいつもの…
何と5部作として製作されるという『北斗の拳』映画化プロジェクトの第1弾。長大な原作の中からケンシロウと聖帝サウザーとの戦いを描いた「聖帝十字陵編」を選び、物語を北斗3兄弟のラオウ・トキ・ケンシロウ、南斗のシュウ・サウザーの5人の男たちを巡る戦…
エウレカ。スカブコーラルというのは「ソラリスの海」よりは「ワンの絨毯」なのか(グレッグ・イーガンなんてそのまんまの名前の人もいたような)。莫大な演算能力で宇宙の夢を見ていたりして。いずれにせよ「設定アニメ」としてはここで終わりくさい。ドラ…