映画
シネマヴェーラ渋谷の特集上映「アニメはアニメである」最終日に足を運ぶ。本作を観るのはビデオリリース時以来、劇場のスクリーンで観るのは初めてだ。 まずこの映画の作られ方を決定しているのが、41分という上映時間の短さだ。この長さにドラマを収めるた…
レコードフェアの後、レコードの袋を抱えたまま新宿へ。3度目の『時かけ』を観る。すでに優れた感想が出揃っており私が書くことなどほとんどないので、せめて鑑賞後の(←ここ重要)補助線になるような論考を2点紹介しておきたい。 SLEEPYDOGー見えない先を走…
まず予告編の時点で好感を持っていたのが、その線や影を減らした絵柄の簡略化だった。というのも近年の宮崎駿アニメでは、どうあがいても「マンガの絵」の範疇を超えないキャラクターにリアリティを持たせようとして、線が増え影が増え、粘性を帯びるまでに…
立ち食いそば屋をはじめファーストフード店や露店などでの食い逃げを生業とする「立喰師」なる架空の人物群を追い、食を巡る攻防から社会の変遷を語り起こす、押井守監督の戦後日本論であり都市論であり、月見も出れば犬も出る。という、まあ内容はいつもの…
何と5部作として製作されるという『北斗の拳』映画化プロジェクトの第1弾。長大な原作の中からケンシロウと聖帝サウザーとの戦いを描いた「聖帝十字陵編」を選び、物語を北斗3兄弟のラオウ・トキ・ケンシロウ、南斗のシュウ・サウザーの5人の男たちを巡る戦…
突然お座敷がかかりXさん(山下日記に準拠)邸の忘年鍋に。ホットプレートと鍋両用の電気鍋がお洒落。うちだとブレイカーが落ちそうだ。女子メインなのだけれど特撮とかプログレとか何げに濃い人がいて、未見だった『惑星大怪獣ネガドン』をDVDで観ることが…
伝説のゲイバーのオーナー・ヒミコ(田中泯)が海辺のラブホテルを買取って創設した、ゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」。塗装会社に勤める仏頂面の事務員・沙織(柴咲コウ)のもとに、若く美しい男・春彦(オダギリジョー)が訪れる。彼は沙織…
学園祭でトリを飾るはずだった女子高生バンドのギターが指を負傷。代役問題を巡る対立でヴォーカルが離脱、危機に立たされた残り3人のメンバーは、韓国からの留学生をヴォーカルに抜擢しブルーハーツ「リンダリンダ」を演奏しようと練習を開始する。 最後の…
主人公のレイ(トム・クルーズ)は貧しい港湾労働者で、興味があるものは車だけという、どこか大人になり切れない男。愛想を尽かして去った妻は資産家と再婚し、息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)と娘レイチェル(ダコタ・ファニング)にも軽ん…
お茶の水を歩いていると山下スキルさんから電話があり吉祥寺へ移動。レイトショーで映画『タカダワタル的』を観る。(今となっては)晩年の高田渡のライヴと日常を追ったドキュメント。映画を観る前に寄った「いせや」で酒を飲み語りかける渡さんの姿もしっ…
3:7くらいで批判が多い評判を勘案しつつ、どうせ寒空に並ぶならと千円で観られる映画の日の今日まで待っていた。 で、評判通り話がさっぱり判らない。パンフレットを読んでも判らない(笑)。ソフィーにかけられた魔法とは何だったのか。ハウルの戦いとは何…
何で今頃テレビ放映、と思いつつ観てしまった。いやあ面白いなあ。ひょっとして『カリオストロの城』よりも(笑)。中学生の自分は赤背広ルパンの軽薄さが嫌で、緑背広ルパンに共感したのだが、いい歳のおやじになってみれば『マモー』の遊び心を余裕を持っ…
m @ s t e r v i s i o nさんの痛烈な批評。 何と言うか、危険な坑道に真っ先に入っていくカナリアのようだ……。これぞジャーナリスト魂。 ※本稿はナメた商売をしてる東映の「デビルマン」を観に行かせないために記すものでネタバレへの配慮なんか知っちゃい…
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ネットを眺めていたら、見逃していた湯浅政明監督『マインド・ゲーム』が吉祥寺バウスシアターでレイトショー、しかも初日の今日は小黒祐一郎司会で湯浅監督と細田守監督のトークショー付き! 早速自転車を飛ばして行って来た。観た。凄っげー面白かった!け…
近場のバウスシアターで上映中と知り、映画の日でもあり行ってみた。この日の最終だったせいか満席。話題の映画ということで若い男女の客が多い。デートムービーだ。 大統領選挙での不正に始まり、テロに際しての無策、ビンラディン一族との癒着、アフガニス…
私のように1シーズンに映画を1本観るか観ないかの者にとっては、昼下がりの蕎麦屋で日本酒を嘗めつつ啜る鴨せいろではなく、安い食材を新奇な取り合わせで差し出す創作料理でもなく、値段なりの満足感と贅沢感が味わえる定番の一皿が望ましい。『スパイダー…