『らき☆すた』と『ハヤテのごとく!』を見比べて
作中おたく濃度という点で、『らき☆すた』が淡々とヲタ話をするだけでマジヲタのリアリティを醸し出すのに比して『ハヤテ』はどこか「薄い人が無理をしている感」が漂ってしまう。これは原作やスタッフのセンスの差もあるが、版元の角川書店と小学館の違いに由来する部分が大きいのではあるまいか。使えるネタの多寡というよりも、角川がほとんどユーザとの共犯関係を築くほどにヲタビジネスに特化しているのに対して、小学館はどこかユニバーサルな意識が残っているぶん思いきりが足りない。その体質の違いが日曜朝アニメと深夜アニメの違いになって表れているようにも思う(アクマイザー3のほうがマッハバロンより濃い、という話ではもちろんない)。