響鬼

 『仮面ライダー響鬼』七之巻「息吹く鬼」

明日夢くん高校合格おめでとう! 仲間たちと喜び合う姿を音楽に合わせたリズミカルな編集で見せるシークェンスが、高度成長期の東宝映画のような高揚感があってとても良い。しかも「鍛えましたから!」なんて舞い上がっている明日夢を、その後の展開でしっか…

 『仮面ライダー響鬼』六之巻 「叩く魂」

毒泡を吐く巨大蟹の前に苦杯を喫したヒビキさんの、今回はリターンマッチ。なのだが、クライマックスの響鬼VS巨大蟹の戦闘におけるCG合成の評判がよろしくない。私は全然気にならなかった、どころかかなり面白かった。『響鬼』では合成素材間の整合性よりも…

 『仮面ライダー響鬼』五之巻 「熔ける海」

立花のおやっさんが明日夢に「猛士」や「鬼」について事情を明かす、視聴者にとっては設定説明回になるのではないかと予想したが外れた。ましてやひとみには何も伝えられなかったようだ。まあ簡単に正体を明かしたヒビキさんを責めるくらいだから、一般人と…

 『仮面ライダー響鬼』四之巻「駆ける勢地郎」

先週観逃したが話の繋がりは問題なく理解できる。人を脅かす怪異・魔化魍を追うヒビキの姿と、そのヒビキに憧れ、ヒビキと縁があるらしい人物(下条アトム!)を追う明日夢の姿をカットバックさせる語りにも無理がない。確かな背景を持った一種の職業人とし…

 『仮面ライダー響鬼』二之巻「咆える蜘蛛」

70年代の日本映画やNHK『少年ドラマシリーズ』を思わせる演出のセンスは、初回ほど露骨ではないものの維持されている。ヒーローのヒビキは謎の敵を追い求める探索者であるらしく。思えば本郷猛は科学者、一文字隼人はカメラマンであったように、敵の存在に対…

 『仮面ライダー響鬼』一之巻「響く鬼」

朝帰りの眠い目を擦りつつ観たのだが、ちょっと目が覚めるくらいに意欲的な滑り出しではあった。学校へと出かける少年の朝を、音楽に合わせて細かいカットを重ね、さらには脈絡なくミュージカル仕立てに描いた冒頭部分。その後もトリッキーな構図の連続、カ…