ひきこもごもごも

「吉祥寺 春の盤まつり」
2006年4月1日 吉祥寺「堂」
DJ:muito/chipple/Angela/宗像明将/山下スキル/domingo/風街まろん

今気づいた。このイベント名「春のパンまつり」のもじりだったのか。
てなわけで楽しげなDJイベントに割れた眼鏡で参加してきましたよ。テキストサイトの人はDJをするものだと国会で青島幸男が決めたのだ。会場の「堂」はMANDA-LA2とBALLROOM RECORDのさらに奥にある小さな雑貨屋さん。こういう店って半ばインスタレーションというか、店主の思い入れが強くて1mmも商品を動かせないような所もあるけれど、ここの品々は思わずお持ち帰りしたくなるような気さくで可愛いモノたちで溢れていました、って何この微妙にキモい文章。とにかく皆の衆も行くがいいさ。リゾット美味しいよ。
そんな可愛くてお洒落な場所に自分が混入して良いものかと思いつつ、空気を読んだような読まないような選曲は以下の通り。

前半
1.ENO,ROEDELIUS,MOEBIUS/THE BELLDOG
2.DANIEL LANOIS/FALLING AT YOUR FEET
3.坂本龍一/THE LEFT BANK
4.THE HONEYMOON KILLERS/ARIANE
5.STEVE HILLAGE/ETHER SHIPS

後半
1.ROXY MUSIC/SAME OLD SCENE
2.SENOR COCONUT/SMOKE ON THE WATER
3.DR.BUZZARD'S ORIGINAL SAVANNAH BAND/SUNSHOWER
4.ASH RA TEMPEL/SUNRAIN
5.HAT/FUNK COASTER
6.HARMONIA/WATUSSI
7.HAT/QUICK ESC.

前半2曲目は、フレンチカナディアンにして日本語堪能、渋谷系テクノ歌謡に濃いというchippleさんのインパクトに捧げた、わりにはパンチがないけど好きなのよこの曲。 後半でHATが2曲あるのは、4から7に繋げるはずが間違って(苦笑)ハルモニアを挟み軌道修正。テーマは「テクノはラテンの成れの果て」。 ドラムセットがないとリズムの組み立てが似るんじゃないかとか適当な。実は今回のイベントの緩やかな縛りとして「広義のHIPHOP、SPOKENもの」「早春Electronica」というのがあったのだけれど、前者はもう潔く諦めた(笑)。どうせ私の成分分析にBの要素はかけらもないしな。70年代ソウルとかも持ってったけど、いまさらなのでやめました。日本語の歌がひとつも入らなかったのは自分でも意外だった。
各人が縛りや場所の空気を緩やかに共有しつつ、それぞれの音楽観を反映させたDJぶりはとても楽しめた。個人的にはミカバンド「タイムマシンにお願い」を爆音でかけるAngelaさんの乙女の蛮勇におっさん袋がはちきれんばかりに満たされた(イヤな袋だ)。来てくれた人もそれぞれ楽しんでくれたみたいで嬉しい。差し入れの梅酒が美味かった!
で、気持ち良く帰ろうとしたら自転車の鍵が見つからない。店に戻ってカバンの中も机の中も探したけれど見つからないのにまだまだ探す気にはなれず、割れた眼鏡で夜桜眺めつつ約2kmの道のりを徒歩で帰宅。酔いと疲労で即座に寝ようと布団を敷くも、布団の上にヒョウタン型の七味唐辛子入れが落下、中身が飛び散るという地味な不幸に見舞われる。はいはい厄年厄年。