枯葉散る白いテラスの午後3時

ここのところ恒例となっている、山下スキル氏と私との合同誕生会が山下邸にて開かれた。もはやめでたいとも思われないのだが、ひとえに山下氏の人徳及び幹事たんぽぽさんの尽力の賜物とはいえ、多くの人が集まってくれるのを見ると、自分の無為な人生も他者の人生と絡み合って容易に消去できないのだと感じる。まあこれからも皆さんどうかよろしく。ジャック達『My Beautiful Girl』(05年)いただく。Nさんどうもありがとうございました。
酒とケーキを大量摂取しつつ深夜に入りドミンゴさん仕切りによるネットラジオ開始。選曲のテーマは「恥ずかしい曲」。自分が初めて買った、今にして思えば恥ずかしい「ハジレコ」的な曲というのが意図だったのだろうが、いい齡になり過去の文化体験を全肯定する私には、個人的な音楽遍歴の中で「恥ずかしい音楽」というのはもはやない。吉田拓郎だろうがユーミンだろうがかぐや姫だろうが高中正義だろうが、何ら恥じることなどない。中学生の頃に伊勢正三の歌詞をノートに書き出したりしたのもまったく恥ずかしくない。ないったらない。……そういう意味での「ハジレコ」はないのだが、せっかくなのでこれは音楽ファン的には恥ずかしい部類なのだろうと、田村ゆかりのシングル『Spiritual Garden』(05年)を吉祥寺アニメイトで購入し持参(HMVとかタワーで購入しなかったところが羞恥プレイとしては中途半端)。それはさておき、収録曲「Traveling with a sheep」は私小説的リアリズムの微塵もない幻想的な歌詞といい、流麗かつ複雑なメロディラインといい、プログレで90年代EPICソニーで福岡知彦路線な人にはストライク。*1なはずなんだけど反応薄かったなあ……いいけどさ別に。他の人の選曲聴くに、考えすぎずに普通に好きな曲、面白い曲を持っていけば良かったな。朝までラジオ続けた後、部屋片づけて退散。朝アニメのクライマックスのリアルタイム鑑賞に間に合った。冷たい眼で見ないでー。

*1:ちなみに作者チーム「Vadoo」の作品は、福岡知彦氏の運営する「レコミュニ」で購入できる。
http://recommuni.jp/them/index.php/ARTIST/1964/