RUPERT HOLMES/FULL CIRCLE('81)

なぜかディスコのコーナーで3枚500円で売られていたのだが、音楽的にはまったくディスコとは関係ない。それともヒット曲"HIM"や"ESCAPE"はディスコでかかっていたりしたのだろうか。英国人のプログレ崩れのAORが持つ独特のクールネスや、トラッドフォーク的な暖かさがルパート・ホームズの音楽にも流れている。アメリカ流のベタな感情の盛り上げには至らないメロディの美しさと、陰りのある歌声に、プロコル・ハルムなどにも通じる魅力を感じた。ただし、プロコル・ハルム(というかゲイリー・ブルッカー)のような黒さはここにはなく、その意味でもディスコとは相容れないのだが。それにしてもこのジャケはすげえなあ(笑)。