『おねがいマイメロディ』第29話「マドンナになれたらイイナ!」

今回録画しなかった私は負け組orz。マイメロの傑作量産ぶりは異常!
クラスのマドンナを自認する(スケール小さいけど中学生の世界観としてはリアル)性格の悪い美少女が、意に沿わない小暮やクラスの男子に腹を立てたところをクロミ様とナスビにつけこまれ、というのはいつもの展開。だが、クラスのマドンナになる手段が、自分以外の女子を全員男子化するというありえないソリューションにひっくり返る。この展開はさすがに読めん、つーか最初から読む気もしない(笑)。声が出た瞬間その人と判るマドンナ役宍戸留美の存在感が絶妙。演技力なんて飾りです!
きょぬーの地味子さんやらドジっ子メガネ委員長やらカメコショタメガネやら、果ては使い捨てキャラと思われたケンシロウやら、これまで登場したクラスメートのキャラがことごとく立ちまくり。そして実況スレでは「おまいらキター」でお馴染みの変態白山くんはさすがの活躍ぶり。シリーズ構成の力というより、スタッフ全員に作品像が共有されているのだろう。
もちろんメインキャラも負けてはいない。冒頭の交換日記に始まり男子になっても変わらぬ美紀のポエマーぶり、外見上もまったくキャラクターが変わらない真菜の男らしさ。そして主人公の歌も、男子化することによって内面的な凛々しさ積極性を露にするといった、描写の主軸を忘れないソツのなさ。いやークオリティ高い。
モテるチョイ悪ネズミと化したフラットくんの恋愛カリスマに大笑い。クラス男子全員「ウィ、ムッシュー!」じゃねぇよ(笑)。ラストの小暮くんの告白に至るまで、隅々まで気配りの働いた脚本と演出を堪能しました。女子化した小暮きゅん、いやかけるたんの姿は脳内補給。