漫画にまみれて

ピロスエさんに誘われ池袋にて「漫画語りオフ」に参加。ピロスエさんが選んだ課題図書に基づき精鋭メンバーが漫画をひたすら語るというもの。ホシヒコさん(id:crossage)、さかもとさん(id:twisted)、竹田さんら文字通りの精鋭になぜ私が混じっているのか謎ではあるが、沢山の漫画本を目の前に並べてファミレスでヲタトークを延々と繰り広げるのは、やはりとても楽しかったのでした。
課題図書は以下8作品。
漫画:小畑健/原作:大場つぐみDEATH NOTE
二ノ宮知子のだめカンタービレ
羽海野チカハチミツとクローバー
木尾士目げんしけん
桜玉吉御緩漫玉日記
安野モヨコ『監督不行届』
吾妻ひでお失踪日記
漫画:山口貴由/原作:南條範夫シグルイ
今回のために初めて読んだ作品もいくつかあったが、中でも『シグルイ』との出会いはインパクト大。『覚悟のススメ』終了後の山口貴由は「現代社会に葉隠的価値観のヒーローが活躍する時代錯誤の面白さ」という作風が持たなくなりつつあったが、『シグルイ』は時代錯誤どころか時代劇そのものを取り上げて、良い題材に巡り会ったと思った。時代錯誤な熱さ/滑稽さ、肉体へのこだわりという本来の志向が、『シグルイ』では一切の隙なく磨き抜かれ、二人の主人公の生の切実さ、肉体の痛み、さらには凄惨な滑稽さが緩みなく伝わる。連載分も早くフォローしたい。
ほか単行本1巻で止まっていた『DEATH NOTE』も、今回5巻まで読み進めた(連載での例の大ネタは既読)。最初の巻を読めば、そこでの面白さの質がアベレージとして維持されるものと納得され、以後の巻を読む気が失せてしまう。浦沢直樹の漫画がそうであるように『デスノ』もそういうものだと認識していたのだが、どうも少年漫画あるいはジャンプ漫画的な危うさが内包されていることに気付き、俄然読み続ける意欲が湧いてまいりました。
漫画語り終了後は豆腐料理の店に流れ、終電近くまでハロプロ話、ネット話、文学話など興味深く拝聴。いやいい話聴いた。皆さんお世話になりました。とりあえず『BUBKA』は読んだほうがいいのか。