第7荻窪アワー

所用を済ませた後、なんとなく荻窪まで足を伸ばす。
まず日高屋が出店していたのに驚く。東京ラーメンの聖地扱いだった土地に、安ラーメンチェーンの日高屋が。折しも有名店だった丸福は家賃滞納で撤退、これも御時世か。
ドトール堀江敏幸『熊の敷石』表題作を読了し、雑居ビル3階の喜屋ホビーに立ち寄ると、タウンセブン6階に移動しておりまたも驚く。行ってみると売り場はかなり縮小したようで、明るいフロアからはかつての悪場所のオーラは消え去り、普通の玩具店になっていた。響鬼の太鼓で遊ぶ幼児に混じって商品を眺めるうちに、かつてショーウィンドーを占めていた美少女フィギュアの類がほぼ一掃されているのに気付く。ファミリーが集う健全な空間では、性的な視線の対象となる商品は予め排除されているのだ(ピンキーストリートまでは許容されているらしい)。AFVと萌えフィギュアが狭いスペースにせめぎあう熱気は、ここからは生まれるはずもない。「おたくビジネスの隆盛」の内実はこんなものか。
タウンセブン新星堂は書籍とスポーツ用品は売っているのに、肝腎のCD売り場がないことにまたまた驚くが、考えてみるとCDはルミネのほうで扱ってるのね。てなわけでルミネに移動、大滝詠一『ナイアガラ・ムーン』30周年記念盤を購入。不可抗力だ。
ユリイカ』ブログ特集を立ち読み。はてなidが嬉々として乱舞する中で、スズキトモユさんの訴える先住民の哀しみが小骨のように胸を刺す。ときどきhtml手打ちの日記に戻りたくなる。*1こだわりの手打ち日記。頑固親父の作る流行らないラーメン屋のようだ。しかも不味い。

*1:その前に日記そのものをやめたくなる。その前にしn(ry