『マシュマロ通信』最終話「幸せの鐘を鳴らそう」

ミモザ先生の結婚式に出席した新聞部一同。ところが新郎のライオネルが式場にやって来ない。ミモザ先生の涙に動かされ「必ずライオネルを連れてくる」と断言するライムと新聞部だったが、物事は例によって複雑なドタバタに至るのであった。
前回が実質的な(テーマ的な)最終回だったので、今回は番組終了後も続いていく日々を暗示するような、アウトロ風味のエピローグ。それだけに「シリーズ中の1話」といった水準で、突出した出来ではなかったものの、これはこれで良し。放送部も悪役では終わらなかったし、なかなかに配慮が行き届いていたのではないかしら。ミモザ先生のメガネを外した素顔を知っていたのはライムだけだったはずなので、結婚式で初めて先生の美貌を知って驚くサンディたちのリアクションがあっても良かったかな。定型から外れるキャラクター設定と、逆に定型を踏まえた(その上で外してもみせる)脚本の秀逸さ、丁寧な演出作画を1年間にわたって楽しめる貴重なシリーズでした。毎回感想を書くアニメが1本くらいないと寂しい。いっそ『シトラス学園』アニメ化して深夜枠で放送とか……(ありえない)。