雪の石神井公園

雪が降っているらしいとネットの情報で知るあたりがまあ何ともはや。雨戸を開けもせずこたつむりを決め込んでいたが、午後も3時を回った頃に突如石神井公園に行こうと思い立つ。雪が見なれた場所をどう変えているのか見たかったのだ。防寒用のタイツを穿き上半身はスキーウェアと万全の構えで出発。自転車で足下の雪に轍を刻みつつ、吹き付ける雪を髭に積もらせつつ、なおかつ鼻水垂らしつつ石神井公園到着。同じようなことを考える人はいるもので、カメラを抱えた人が数名、テレビの中継車まで。秋の名残りの紅葉や黄葉は雪に紛れ、白く煙った風景はすっかり冬色に。静寂のなか烏と鴨たちだけが元気に存在を主張。鴨は水から上がって地面の虫などを啄んでいる。ここで冬を越す彼らにとっては大した寒さでもないのだろう。あれだけいた猫たちはさすがに姿を消し。しばし無彩色の冬景色に同化、穴の開いた靴底から水が染み出てきたのを潮に帰路に就く。いつものパン屋に寄り、雪のせいで売れ残って困っているというのを3つばかり買う。みぞれに変わった雪がスキーウェアに染み通る寒さに、上石神井の一圓でラーメンと麻婆豆腐とライスのセット食う。これが今日最初の食事。帰って濡れた服を全て着替え、電気ストーブのスイッチを入れ炬燵と合体。この時期風邪を引いたら目も当てられない。買ったパンは夜食に。