『ローゼンメイデン』最終回「真紅」

感想は書かなかったけど楽しく観てました。
http://picnic.to/~funuke/nitta/oshikake.htmlmeets『ドラえもん』。しかしひきこもり少年の部屋にやってきたのは猫型ロボットでも従順な異性でもなく、ゴスロリ球体関節人形でしたというのは考えてみると凄い。鉄拳制裁も辞さない教育者であると同時に、人間に依存する弱きものであり、エロスを放射する性的存在でありながら、壊れやすい無機物でもあるという——ここまでトリッキーな設定を必要とするのが今という時代のしんどさなのだろう。もっともらしいこと言った! まあ私は個性豊かな人形たちとの風変わりなホームドラマとして楽しんでましたけど(笑)。「生きることは戦うこと」という主題と、主人公ジュンの成長劇はいささか紋切り型のようでもあるが、定型をきっちりと提出することも、大向こう受けする作品に必要なことなのだ。そう、マニアックな趣向にも関わらず意外にメジャー感があったのではないかこのアニメ。ジュンの戦いがいきなり学校に復帰するのではなく、まずは散歩からというのが良い。で、少しだけ踏み出したジュンと、子供向け人形劇『探偵くんくん』を愛する小生意気な人形たちとの奇妙な日常が続くことを示した幕切れも心安らかで。いいじゃん甘くっても。水銀燈の末路哀れ。あれを知っててジャンク扱いしてた真紅はひどすぎる。洗濯祭りを観逃したのだけが心残りです(………)。で後番組がSFおしかけ女房の王道か。観なくていいかな。
追記 今「ふぬけ共和国」を覗いてみたら『ローゼンメイデン』の感想が。さすがだなあ。