志村貴子『青い花』2巻(太田出版)

ゆりゆりゆり ゆりゆりゆりー
ゆりはいいね いいよねー(もぴゅーん)
いやもうすごいや百合星人ヤスコサン(そんな漫画じゃありません!)。
本作での恋愛関係の中心に位置するヤスコサンこと杉本先輩の存在が、この巻ではいよいよ大きくなっており、ふみちゃん・あーちゃん・井汲さんの3人は揃って彼女に振り回される。その強烈なカリスマぶりを女学生たちの間で発揮する杉本先輩も、彼女の片思いの相手である先生(大人の男性!)や、妹に辛辣な評価を下す姉たちには、ただの困った子供でしかない。こういうふうにキャラクターを多元的に描ける、志村貴子の筆力というか客観性は大したものだと改めて思う。それにしてもあーちゃんの健気さもさることながら、ふみちゃんの危なっかしさは大変に素晴らしい。いやもう困ったものです(ニヤニヤ)。