図書館2.0

吉祥寺の図書館で辞書のように分厚いWindowsXPのガイドブックを借りる。こういう本は常備して必要時に引くもので、2週間ばかり借りてどうなるものでもないとは思うが。
それはさておき。館内の目立つ場所に以下の記事の切り抜きが貼ってあった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061212i508.htm?from=main5
公共心の欠如というより、「公共」の概念が変わってきたのかとも思う。写真切り抜きは論外だが、マーカーやボールペンで線を引いたりメモを書き込んだりする行為は、他者を考慮しない利己心ばかりではなく、要点を強調したりメモを残すことがかえって資料そのものの利便性を高めるという「公共への貢献」意識がどこかにあるのではないか。あたかもウェブ上の公共圏において、さまざまな編集の手が加わることにより情報の価値や精度が高められていくWikipediaはてなキーワードのように。赤線が引かれ「オレ註」や内容への突っ込みが加えられた資料は、より役立つものとなるに違いない。そこには見知らぬ誰かの目に留まるだろう自分の見識が、誇らしげに加えられている。まさしく図書館2.0だ。
……ていうか、机に本を広げながらマーカーで線を引いているおっさんが目の前にいたのだけれど、あれは自分で持ち込んだ本だよなあ? うーむ。