窓を開ければ港が見える

両親に贈る東芝dynabookを預かって丸一日。馴染めないと思っていたWindowsにも意外に早く馴染んでしまった。デスクトップの画像を入れ替え不要なショートカットを削除し、スタートアップからうざい東芝製ランチャーを外し、ウェブブラウザはGrani、メーラはThunderbirdに変更。iTunesを入れ、ブックマークに両親の興味を惹きそうな項目を整備し……などといじくり回すうちにそれなりの愛着も湧いてきた(笑)。あとはフォントがもう少し見やすくなれば。
ところでdynabookに入れたiTunesで試しにCDを聴いてみたのだが、何というか音が異様に寒々しい。それなりのオーディオを通しているのに、ラジカセかミニコンポのように密度が薄いのだ。どうイコライザを動かしても改善しなかった。筐体の作りや使用感もだが、こういうところは値段相応なのだろう。同じCDを聴き慣れたPowerBookで再生してみたら、これが驚くほど深々とまともなCDプレイヤーの音がした。ちなみに聴いていたのはムーンライダーズ『A.O.R.』(92年)。発表当時は中途半端な内容に思えたアルバムが、歳を重ねるごとに理解度が増してか心身の劣えゆえか味が染みてくる。やはりAORは大人の嗜みなのだな(笑)。