新春放談2

山下達郎大瀧詠一の恒例新春放談も2回で終了。やはりエンジニア関係の話題が面白い。『ソングス』も『ナイアガラ・ムーン』もリマスターには一切EQは使っていない。デジタルでも100回リマスタリングすれば100回とも音は違うので、そこから良いテイクを選んだ。リマスターは陶芸に似ている。電力需要が少ない時間帯に作業すると音が良い等々。その発見に至るまでの試行錯誤を可能にする膨大な時間と執念が凄い、ていうか呆れる。「ビックリハウス音頭」B面「ある乙女の祈り」(歌うは鼻編アッコこと高橋章子)を初めて聴いたが、まあA面だけでいいかと。言及なかったが流麗なフラメンコギターは白井良明だろうか。村松邦男があんなに弾けるとは思えず(失礼)。そして糸井重里作詞・山下達郎作曲(譜面のみ『流行通信』誌上に発表)による幻の楽曲は、06年に大瀧プロデュースによって甦るのか(ないない)。