池のほとりで鴨と暮らしてみたい

眠りを経ることなく夜が朝となり、いつもの石神井公園に散歩。紅葉した木々の間から漏れる陽光が、石神井池の水面を金色に染めている。いつものパン屋に寄ってほかほかのクリームパンとソーセージパンを買い、池の向こう岸を眺めながらかぶりつく。パンを平らげて病葉を踏みつつ三宝寺池のほうへ。鴨が戻って来ており、常駐のカルガモや家鴨に加えてマガモオナガガモキンクロハジロなどが見られた。睡蓮の池ではコサギがじっと制止して動かない。小鳥の声と姿と名前はいまだに一致しない。ふと池の前に佇み、水面を縁取る紅葉や、気流に薄く伸ばされた絹雲を遠くに眺めつつ、不意にアップルのiMac G5欲しい!などと強く思う晩秋の朝であった。