『YOUNG YOU』10月号

何と勝田文が81ページも描いてるというので購入。したらその「Daddy Long Legs」が、文字通り「あしながおじさん」の翻案ものだったので驚いた。これって渡辺ペコ蛇にピアス」と同列の文芸路線なのだろうか。あるいは明らかにストーリーテラーではない勝田文に「物語」を学ばせようという編集の意図なのか。何にせよ妙な企画ではある。しかしどんな題材でもそこは勝田文、おなじみの筋をなぞりつつも一向にドラマが盛り上がらないまま、大正時代の女学生の日々は淡々と過ぎて行くのであった。まあこれはこれで。
「アマリリス」は毎度面白いなあ。「ハチクロ」は森田兄弟の過去話。「天才と凡才」というのは一貫して流れるモチーフなのか。