『かみちゅ!』第3回「そんなつもりじゃなかったのに」

貧乏神がやってきて不況の嵐が吹き荒れる。商店街のシャッターが次々に閉まっていく描写のリアリティには、バブル崩壊後の実感が反映されているけれど、貧乏とその克服が神通力のおかげで済んでしまうお気楽さは、バブル渦中の80年代半ばが舞台だから許されるのだろうなあ。いや、貧乏にはつい反応してしまうもので。貧乏神探索に力を使う手続きの描写はよくできているし、神様なのに迷子の猫を捜せないゆりえの力の限界も示されている。にもかかわらず解決が唐突な力の発動によってなされてしまうのは整合性に欠ける気もするが、もともと非合理な世界だし。猫は斎藤千和声でしゃべるのか。ううむ鉄板だ。