『交響詩篇エウレカセブン』第2話「ブルースカイ・フィッシュ」

LFO同士の激しい戦闘の渦中に飛び込んでいくレントンは、リフライダーとしての非凡な資質を見せる。謎の少女・エウレカが操る「ニルヴァーシュ」のもとへ命がけで届けたデバイス「アミタドライヴ」は、巨大なエネルギーを発動させる。レントンは憧れのリフライダー・ホランドから、戦いに加わる決断を迫られる。
ロボットへの搭乗→危機→暴走を時間をカットバックさせて描く手法は、かの『新世紀エヴァンゲリオン』第2話「見知らぬ天井」を否応なく思い起こさせる。実際、主人公が戦いに臨む動機付けの難しさは『エヴァ』以降の作品に付いて回るものだが、一方で『未来少年コナン』のボーイ・ミーツ・ガールな少年冒険ものの素朴な骨格が生きて、レントンの逡巡や内省は適度なレベルに抑えられている。逢ったその日に女の子に「好きだ」と告白するような直情と、行動の後にやってくる内省のバランスは、レントンを魅力的な主人公にする素質を与えていると言えるだろう。「君じゃないと駄目みたい」なんて台詞をヌケヌケと女の子に吐かせる佐藤大はオサレなフリしてババンバン。バンバンババババババババン。もうLFOでもKLFでもTHE ORBでも何でも出しちゃってください。スパイダースはいいです。