『マシュマロ通信』第44話「クラウドと雪の妖精」

マシュマロ学院雪像コンテストのために校庭で雪像を作る生徒たち。だがその像は土で汚れている。放送部がいち早く全ての雪を掻き集めてしまい地団駄を踏むサンディたち。一方、クラウドは雪のトンネルを潜って雲の上の雪の世界へ。そこで雪の妖精ブランと出会う。クラウドはブランに、サンディのため雪を降らせてくれるよう頼むのだが。
ブランと雪の女王の造型、雪を降らせ街を凍らせる雪狼の描写が『ホルスの大冒険』で古い人は喜ぶ(私か)。雪の妖精との出会いを語るクラウドに背を向けたままのサンディの距離感とか、微妙にお姉さんぶりたがるパンジーの振る舞いとか、キャラクターの演出が良い。冬とともに去っていくブランとの別れで、クラウドの涙を見せずに、軒から雪解けの滴を垂らして心情と季節の移り変わりを描く。セオリーかもしれないが最近あまり見ないなあ。きっちり演出された普通に良い話でした。