炬燵から手を伸ばして

届く範囲にあったCDを聴く。と言いつつ最初にスピーカーから流れ出したのはA-MusikのMP3ファイル。けいさんのところ(id:vacatonos:20041115#p3)で知った公式サイトから落としたものだが、これが素晴らしい。あれだけの論客が揃いながら理念よりも先に音楽の歓びが胸に飛び込んでくる。地面から沸き起こる高揚と祝祭感。続いてHAWKWIND/WARRIOR ON THE EDGE OF TIME('75)。疾走する平坦なビートにかぶさるシンセやサックスの飛び感覚と、場当たりなロック的盛り上がりが結びついて、トランシーだがロケンローな他にない味わい。炬燵の中でのミニマムな昂りのまま、そこにあったというだけの理由でTONY KOSINEC/BAD GIRL SONGS('70)、JAMES TAYLOR/SWEET BABY JAMES('70)をかける。ああ、この絶大なる鎮静作用。もう炬燵から出られないよ。接続された男。炬燵に。