矢野徹氏逝去

http://www.asahi.com/obituaries/update/1013/003.html
ハインライン『宇宙の孤児』は、SFの根幹ともいえる「世界観の転倒」を。
スタージョン『人間以上』は、醜さの中に潜む美と官能を。
ハーバート『デューン』は、果てしない物語に耽溺する歓びを。
それぞれ私に教えてくれたのだった。
創作では『折紙宇宙船の伝説』(ハヤカワ文庫)が、半村良とはまた違う耽美的な伝奇SFという趣で印象深い。
本棚から『矢野徹・SFの翻訳』(奇想天外社)を探し当てたので、再読しようと思う。
御冥福をお祈りいたします。