DJAM KARET/NEW DARK AGE('01)

4リズムから成る米国の現役プログレ・インスト・バンド。帯に引かれた『ローリング・ストーン』の評には「ピンク・フロイドの夢風景と、キング・クリムゾンのギザギザした複雑さが交差する」てなことが書かれているが、確かにそう言えないこともない。フロイドというよりお手軽アンビエントサウンドスケープと、クリムゾン風のリフとE-Bowを用いたロングトーンギターの組み合わせは、発売元がCUNEIFORM RECORDSなのが意外なほどのベタなプログレ加減だ。ただし、さすがアメリカ人と言うべきか、このジャム・カレットの各メンバーには、しっかりとブルーズの血が流れているようなのだ(もう「ブルー」でいいです)。泣きまくるギターは時にサンタナのようでさえあり、ややもすれば安直なジャム・セッション風に流れてしまう。もっともこの緩さは親しみやすさでもあるか。ジャズ・ロックというよりはキャメルとか好きな人が聴けそう。