多摩湖はみんな山の中

午前4時に起床。5時半頃に自転車で多摩湖自転車道に向かう。武蔵野を起点に終点多摩湖まで最短距離に整備されており、直線の路面が住宅地や農地を抜け西武電車に平行しつつ緑陰をどこまでも伸びる。早朝だというのに(早朝だからこそか)犬の散歩やジョギングを楽しむ人々の数が多い。ほとんどが中高年で若者の姿は稀だ。おかげで常に快速というわけにはいかないが、むしろ木陰の涼しさ、さるすべりムクゲの鮮やかな色を楽しむ。武蔵野を過ぎ小金井小平と西進するにつれ風景がやさぐれていき、橋脚に描かれたスプレーの落書きや、朝日を浴びつつ道に座って井戸端会議するヤンキーなどを目にする。
西武線武蔵大和までの10数kmは快適だったが、そこから先の多摩湖に向かう路線はさすが人造の水瓶だけあって高低差が大きく、お買い物自転車での昇り降りはそれなりにきつい。それにしても最南端とはいえ都内とも思えぬ結構な山深さ。濃い緑の切れ間から湖水や煉瓦造りの施設が見えた時はちょっと感激する。最後は周回コースとなっていたようで、西武球場の異様な威容を横目についに20kmを超える全道程をクリアしたのだった。残念ながら工事中で多摩湖の湖畔に降りることはできなかったが、神社に参拝などして元来た道を引き返し、8時頃に帰宅。
一滴も飲まず我慢した甲斐あって、ガラス瓶から直接飲んだコアップガラナの甘露だったことよ。ちなみにガラナはコップに注ぐと炭酸の多くが空気中に逃げてしまいマイルドな喉越しになり、口中と喉で弾けるパンチ力を味わうにはラッパ飲みが最適なのが判明。充実した朝であった。ガラナとか。