『プラネテス』『ギャラクシーエンジェル』『鉄人28号』

プラネテス』 アニメ版を地上波で初めて観た。原作版は、当初の「宇宙の巨大さを前にあまりにも小さな人間存在への愛しさ」という主題が、いつの間にか「愛は強い」ベタな人間ドラマへとシフトし、宇宙は書き割りの背景へ後退していった。その前半と後半の質の違いに冷めてしまい、単行本も2巻までしか持っていない。
そのシフトの元凶として一部原作ファンから糾弾されるタナベさんであるが、アニメでも第1話から実力もないのに口は「愛」を唱えてよく動く、ウザさ大爆発である。大体なんでまた『ショムニ』かっつーの。
……と、こういうことはリアルタイムで視聴した人たちがみんな書いてるんだよな、きっと(笑)。「初見の人、序盤は人情話路線であきれることもあるかもしれないが、それが後々の伏線になってたりするので最後まで観るように」というとぼふあんかるさんの言葉(id:tobofu:20040714)を信じて観続けよう。
宇宙描写に関していえば『おいら宇宙の探鉱夫』以来の「船外活動アニメ」(あるのかそんなジャンル)と呼ぶに充分で、それだけでも視聴する価値がある。千羽由利子の引き出しの多さを感じさせる洗練されたキャラクターデザインも素晴らしい。
ギャラクシーエンジェル』ちくわ尽し。「なあ、ちくわってなんかやらしいよな」「うんうん、エロいエロい」「ちくわって、なんか可笑しくね?」「ぷ、駄目だちくわって聞くだけで笑いが」そのような徹夜ハイのグルーヴを忠実に映像化した内容。さすが深夜帯に移動しただけのことはある。シラフで観るとつまらないのも徹夜ハイならではか。
鉄人28号』敷島博士、いろいろありすぎだ(笑)。
サムライチャンプルー』はめんどくさくなって観なかった。