投票ワッショイ

寝ている間にひと雨来たらしく、室内に風が通り抜け過ごし易い。一度畳んだ布団を再び広げ小一時間昼寝。
目覚めて『伊集院光 日曜日の秘密基地』聴きつつ、「ヒミツキッチの穴」の途中でまたもや寝てしまう。目覚めると6時半、慌ててシャワーを浴び歯を磨き、自転車で目と鼻の先の小学校へ参院選の投票に向かう。
比例区の政党名はともかく、個人名を記入するに及んで少々躊躇する。死票となろうとも主義に従うという態度は純粋ではあるが、政権打倒を考えるなら有力な対抗勢力に投票するほうが戦略的に有効だろう。
選挙に限らず、どのような選択も次善のものでしかありえないのだ。
議席を伸した民主党は、今回の結果が全面的な信任であると奢らず、謙虚に有権者の声に耳を傾けてほしい。
投票を終え、自転車を武蔵境へ向け走らせる。夏の日もだいぶ傾いている。
道沿いに並ぶ新車や中古の自動車販売店、シャッターの降りた工務店の横に資材が積み上げられている。背の低い家並みの上、濃灰色の雲の縁を残照が紅く彩る。
突然ここが東京ではなく、どこか海のある地方都市の、海岸沿いに伸びる道路を走っているようなイメージが広がる。無論、いつもより冷たいとはいえ吹く風に汐の匂いはなく、書き割りのような建物の向こうに海はない。視界の最奥で、青い歩道橋と武蔵野女子学院のキャンパスの緑が面積を増していく。