My Favorite Things
ラジオをつけるとピーター・バラカンの番組で、Derek Trucks Bandによる「My Favorite Things」がプレイされていた。ネット上で公開されているオーディエンス録音だそうだが、おそらくInternet Archive: Digital Library of Free & Borrowable Books, Movies, Music & Wayback MachineのコンテンツLive Music Archiveからのものだろう(→該当音源)。トレードを許可しているアーティストに限られるとはいえ、こういうサイトがオープンに存在するのは素晴らしい(それを放送に使用するピーターも凄い)。
で、この録音、『キャラバンサライ』や『ロータスの伝説』の頃のサンタナそっくりだ。私は演奏途中から聴いたのだけれど、先日のサンタナ/ハンコック/ショーターによる来日公演の模様かと思ったほど。ジャズロック時代のサンタナが好きな人には大変にツボなのではあるまいか。上記リンク先よりダウンロードできるのでぜひ御一聴を。
『YOUNG YOU』休刊
http://youngyou.shueisha.co.jp/01magazin/new04/
学生の頃に一番好きだった少女漫画雑誌が『ぶ〜け』と『YOUNG YOU』だった。当時(今も)マニアの御用達は『花とゆめ』『LaLa』の白泉社系だったけれど、『りぼん』『別マ』の血を引く白泉社系少女漫画は古典的なドラマ性や絵柄がどこか田舎臭かった(そうした集英社系の流れと、より先鋭的な『別コミ』の流れとの交わりが白泉社系の独自色を作ったといえる)。『YOUNG YOU』は灰汁の強いキャラクターでも起伏のあるストーリーでもなく、若い女性の生きる日常的な空気や心情といった、「テーマ」に回収されない要素を掬い上げたところが新しかったのだが、現在ではそれが「薄味」となってベタな物語漫画やキャラクター漫画の群れに埋没してしまったのだろう。『ハチミツとクローバー』を単行本で読む読者の大多数は、雑誌連載までフォローしないのだ。その『ハチクロ』は『コーラス』誌に移籍し、『アマリリス』は無事完結して、まあ遺漏はないのだろう。ただ、勝田文と東村アキコと渡辺ペコが揃って読めるような雑誌がもうないというのは残念だ。