ビロウ・トーク

以下の内容はお食事中に読まないでください(そんな人はいないか)。

21日夜。三鷹駅北口に開店したチェーン店のカレー食う。妙な酸味が気にはなったが完食。その後、よせばいいのに安売りのビスケットをウェブ巡回しつつ1箱空けてしまう。就寝するも未明に腹が張って起き出しトイレに。嘔吐、そして猛烈な下痢。尻を拭いた側から腸内のガスが動き出し水便が吹き出る有様。こうして何度も布団と便座を往復し一睡も出来ず。
22日。これは単なる食あたりではないのかも。流行り物には疎いとはいえ例のアレかと思い調べるも、何らかの成果があるでもなく。どっちみち対症療法しかないらしい。せいぜい安静と水分補給を心がけるくらいしかできることはないか。それにしてもノロウィルスだのピロリ菌だの、揃いも揃ってふざけた名前しやがって。相変わらず下痢は収まらず、固まる気配もなく。トイレの床にトイレットペーパーの無数の芯が、空の薬莢のように転がっている。南方戦線の日本軍兵士に思いを馳せた。ほとんど水分が肛門から排出されてしまうので小便の量が少ない。その小便も濃縮されており尿道が痛いほど。食欲はまったくないが無理やりにブルーベリーヨーグルト食べる。これが唯一の食事。
23日。下痢が収まらない。咽喉に嚥下できなかった食物が引っかかっている感触があり、それを押し上げるように熱い胃液と吸収されない正露丸の臭いがこみ上げる。しかも吐き出す力もないのが苦しい。何とか布団を抜け出して西友へ。レトルトのお粥とウィダーinゼリーとペットボトルのお茶を買う。ついでに足を伸ばし書店で某新刊を購入。レジで久しぶりに口を開いたら声が出なくなっているのに驚いた。ヨーグルトと食パン1枚とコーヒーで食事。
24日。ただの液だった便に普通の臭いが加わった。少し勢いが収まってきたようだ。ようやく咽喉に詰まったものを吐き出すことができ少し楽に。相変わらず食欲はないが、鍋焼きうどんを食べてみたくなり近くのファミレス風うどん屋へ。ケーキにも鳥の脚にもセックスにも興味のなさそうな老人たちで賑わう店内に安らぐ。やがてうどんが目の前に運ばれてくる。ほとんど味が感じられない。ただ熱い。天麩羅や揚げ餅が油っこい。まあ食欲というよりも「病人食といえば鍋焼き」という観念による選択なので仕方ないが。ああ美味しいものが食べたい。売れ残りの鳥の脚に塩を振って食うとかそんなレベルでいいのだが、確実に戻してしまいそうだ。
25日。ようやく体力回復の兆しが見える。便はまだまだ柔らかいが、普通に小便が出たのに安堵。うんこ漏らして放置したパンツを洗濯し、台所を片付ける。そしてついに本格的な空腹感が訪れた。レトルトの梅粥とフリーズドライの味噌汁が、とんでもなく美味い。これで今日固いうんこが出たら、それをクリスマスプレゼントと思うことにしよう。メリークリスマス!