『練馬大根ブラザーズ』第1話「俺の練馬大根をおさわりください」

大根の花咲く地・練馬を舞台にブルース・ブラザーズ風のミュージカルをアニメでやるという、意欲作にして今期最大の期待作、だったんだけど。
とにかく近藤高光のキュートなキャラクターが、音に合わせた贅沢な作画で歌い踊る画面は見応えがある。主役松崎しげるの芸達者は予想通りだが、松本彩乃という人は声の嫌味のない色気といい歌唱力といい意外な逸材ではあるまいか。とはいえ30分間にこれでもかと詰め込まれた音楽シーンやギャグが終始同じテンションで続く演出にメリハリがなく、正直途中で疲れてしまう、というかクドイ(笑)。それが監督ワタナベシンイチの持ち味と言われればそうだが。
ホモの巣窟な芸能プロだの(ジャニーさん社長役を玄田哲章が怪演)、ダンサー集団がエアロビるサラ金だの、ストレートに危険球なネタの数々は浦沢義雄脚本の悪乗りか。次回のサブタイトルも「俺のお玉をサランヘヨ」って……パチンコ屋の話でサランヘヨと来ればどう見ても北○鮮です本当に(略)ううむ。まあネタのヤバさと作品の面白さは必ずしも一致しないのだけど。
とりあえず今期最大の怪作であるのは疑いない。観ますよ来週も。