『仮面ライダー響鬼』二十八之巻「絶えぬ悪意」

魔化魍との戦いで折れてしまった音撃棒の材料を探しに、明日夢を同行して山に入るヒビキさん。一方、黒や白の傀儡を操る謎の男女が送り出したのは、ツチグモの魔化魍であるらしい。舞台こそ屋久島ではないものの、一之巻の状況が再現されている。しかも明日夢の顔には、九之巻「蠢く邪心」で万引きを目撃した少年に殴られた痣がある。「ヒビキさんに出会って何かが変わってきました」とナレーションでは語っていたものの、実は何も変わっていなかったのか。それとも「たちばな」の女性たちがひとみを励まして言うように「ヒビキさんやひとみちゃんが見込んだ男の子」として成長した姿を見せるのだろうか。この回はこうしたシチュエーションの反復によって、物語の半ばまで来た主人公(明日夢とヒビキ)の立ち位置を再確認する意図があるのだろう。そこまで状況を用意した上で、次回のタイトルが「輝く少年」と来れば、もう燃える展開を期待せずにはいられないですよ!
香須実・日菜花・みどりのひとみに対する、ヒビキさんの明日夢に対するそれぞれの優しさにぐっとくる。あきらの成長を見守るイブキさんの態度しかり。トドロキを見守るザンキさんのは優しさというかまあアレだ。いや今回も格好良いよザンキさん。こうみんないい人ばかりだと、DQN風情がえらい悪者に見える。実際に質の悪いのはそういう日常的なレベルの悪だろうけど。活動時間に限界のない武者童子って量産機ですか。アスカ役の鬼は誰ですか。鋭鬼さんとか(……)。