『かみちゅ!』第4回「地球の危機」

ヤス中曽根首相が女子中学生の神様に頼んで、ロンに献上する火星人捕獲の片棒を担がせる話。観てない人には何のことか判らないだろうが、本当にそういう話なのだ。八百万の神が実在するような、ややもすると危険な背景に触りかねない世界に、生臭い国家権力を持ち込んでしまう安易さ。緩いファンタジーとポリティカル・フィクションとのコンフリクトによる面白さを狙ったのだろうが、リアリティの水準を読み間違っているとしか思えない。昔の押井守的というか悪い意味での80年代的な、このフィクションに対する無限定な信頼(弄び)はあまりに楽天的なのではあるまいか。『R.O.D -THE TV-』以来のスタッフへの不安が適中。このサブタイトルなら火星田マチ子役(違う)は宍戸留美にすれば良かったのに。