前日に続き

ブックオフにて750円CD×2枚購入。海の日キャンペーン中とかでサービス券100円分もらう。
CARAVAN/WATERLOO LILY('72)
名盤IN THE LAND OF THE GREY AND PINK('71)とFOR GIRLS WHO GROW PLUMP IN NIGHT('73)に挟まれて微妙な位置にあるアルバム。バンドの主導権がリチャード・シンクレアからパイ・ヘイスティングスに移り、リチャードは一曲でヴォーカルを取るのみでほぼベーシストに徹している。代ってヴォーカルを担当するパイの爽やかなポップ・チューンと、フィル・ミラーgやロル・コックスヒルsaxが加わった複雑なカンタベリージャズロックがせめぎあう内容は、後にリチャードが脱退しハットフィールド&ザ・ノースを結成する成り行きを予感させるものだ。
JIMMY SMITH/THE CAT('64)
プロデュースは後にCTIを立ち上げるクリード・テイラー。鍵盤の上で軽やかに指を踊らせるジミー・スミスorgの名人芸もさることながら、時に主役を食う存在感を発揮するのが、大規模なホーンセクションを操るラロ・シフリンの編曲指揮だ。計算された立体的なアンサンブルは、映画音楽家としてのシフリンの面目躍如たるイメージ喚起力がある。その華やかなホーンズをケニー・バレルgやグラディ・テイトdのファンキーなリズムセクションが支える。こうなるとジミー・スミスはバンド・アンサンブルの中でのソロイスト、という立場になってしまうのだけれど、これはラロ・シフリンジミー・スミスのコラボレーションと捉えるべきで、さらにはクリード・テイラーの調和の美を高次元で実現したアルバムといえるだろう。にしても、シャッフルするテイトのドラムと、コロコロと転がりまくるオルガンの組み合わせがゴキゲンです。