『仮面ライダー響鬼』二十之巻「清める音」

轟鬼がバケガニの腹に烈雷を突き立てて持ち上げる場面で爆笑。あんなんアリかよ(笑)。魔化魍粉砕後の謎のギターソロは、未熟な音撃で清め切れなかった邪気を払っていたのだそうで。テンパり具合の表現だろうとは思っていたが、これは予想外。それにしてもザンキさんの陣中見舞いを大喜びで迎えるトドロキさん、そのザンキさんに子犬のような眼で不安を訴えるトドロキさんがもう可愛すぎる。そして新武器の炎の剣で援護したヒビキさんを差し置いて、変身もしないのにその場を浚っていくザンキさんの格好良さってどうなのよ。キャラクター立ち過ぎ。
トドロキさんの一人立ちの不安と、ザンキさんのサポーター復帰というドラマの本筋をしっかり描きつつ、ヒビキさんの妙な替え歌だの、ヒビキさんカード持ってないだの、海に落とされて角にヒジキを引っ掛けたヒビキさんだのでしっかり笑わせる。主人公なのにそんな活躍か。トドロキさんの苦闘とシンクロして明日夢のアルバイトの苦労も描かれるのだが、男女問わず無闇なフラグ立てを見ていると、皿を割って凹むくらい何だと思わざるをえない。蟹の使い回しで尺を稼ぎつつ、羽の生えたザリガニで意表を付いた見せ場を作る特撮パートも充実。ヒビキさんへの突っ込み、トドロキさんに乱暴に扱われたディスクアニマルの整理、ザンキさんへのサポート復帰の助言など、何げに香須実さんの貢献度が高かった。眼福眼福。
次週は休み、再来週は轟鬼威吹鬼の共闘編。響鬼さんの音撃は……。