『仮面ライダー響鬼』十四之巻「喰らう童子」

先週乱れ童子に噛まれたイブキさんのダメージは、今週すっかり回復。鬼の人は丈夫だ。と思いきや、化け蟹にやられたダメージを長く引き摺ったザンキさんのような人も。そのザンキさんが初登場、もう渋いことこの上なし。若干Vシネの匂いが漂うのもまた良い味わい。イブキさんとヒビキさんの乱れ童子への逆襲、前回に続いてJACの金田治直々の演出で、アクションの切れは屈指の出来。響鬼さんの新ドンドコ「爆裂強打の型」の威力の演出と格好良さも出色だ。一方明日夢の入院や、病院でのザンキさんとの接触ザンキ・戸田山コンビの初登場など、ドラマはやるべきことを遊びなく消化しているという感じで、これまでの無駄に思えるほどのほほんとした余裕は薄らいだ。次回の新鬼登場と合わせ「普通の平成ライダー」へ向けての路線変更かという不安も少し。明日夢の入院による焦り、そこでの成長といったこれまで『響鬼』が積み重ねてきたドラマもお座なりにせず描いてほしい。ブラバン志望の明日夢に合わせてチア部に入ったらしきもっちーの健気さ、何度もピンチに晒されつつこれまでにない笑顔を見せるあきらのサービスぶりと、明日夢を囲む2大ヒロインが大変好いたらしい。明日夢付きのナースも可愛いし、何このヘタレハーレム。