Birdy

焼き立てのパンを食いに早朝の石神井公園へ(本末転倒だ)。朝6時にもなるとすでに明るいが、寒さはまだ厳しく103円の手袋を染み通ってくる。公園の前に着くと店は閉まっていた。定休日だ。確か数日前にもこんなことが。まったく鳥頭が鳥を眺めていれば世話はない。
今日はオシドリを初めて見た。民芸品のように塗り分けられた、丸く小さな体が愛らしい。水面に突き出た倒木にカルガモが止まり羽繕いをしている。真っ先に眼に飛び込むのは鮮やかな柿色の足。茶のグラデーションの胴から突き出た黒い嘴の先の黄色、翼の先端の不思議な青。眺めて飽きることがない。眺めるうちに気温が上がり、手袋が要らないほどになった。紅梅がほころんでいる。そのうち湿地の草花も楽しめるだろう。