『マシュマロ通信』第42話「ライムの一番長い日」

女系家族の中「男の役目は女を幸せにすること」を家訓として育てられたライムは、美しい母と姉たちに日夜酷使されていた。そんなライムが美少女アンナからデートに誘われる。一も二も無くOKしたものの、その日は母と姉たちに言い付かった用事と、新聞部のインタビュー仕事、弁論大会の原稿書きが重なっていたのだった。全ての課題をライムはいかにして切り抜けるのか。
……切り抜けられませんでした(当然だ)。理不尽な圧制を敷くライム家の女たちに加え、アンナ、サンディ、ミモザ先生と全ての女子の願いを叶えようとするライムは、ある意味傑物ではないかしら。そんなライムの八方美人を厳しく責めるサンディの凛々しさ真っ当さに萌え(そこか)。ライムを助けるクローブとナッツ(男前)の無償の友情、アンナに利用され捨てられるライムの姿に全米が泣いた。これだけの女難を経てなお女性への情熱を失わないライムはやっぱり傑物としか。シリーズも終盤だけに、すっかり確立したキャラクター性を軸にして脚本・演出・作画に迷いがない(扱いが難しい放送部も出番無し)。面白かったです。