釣りマニア三平

などと姑息に言い換えるまでもなく、『釣りキチ三平』の「キチ」は放送禁止用語の略ではない。トゥーチャンネルでの釣り行為に始まり、フィッシング詐欺においても水際立った機智を発揮する悪の天才少年三平が、裏社会でのし上がる姿を描いた一大ピカレスクロマン。その物語はあまりにも有名である。最近も本屋で『釣りキチ三平CLASSIC』なる雑誌を立ち読みし、950円で丸刈りにした床屋には漫画文庫が揃っているのを目撃したばかりだ。「カ〜ッ、今日もバカどもが面白いほど釣れまくるだ!」(声:野沢雅子)。
……思い付きをそのまま書くのはどうかと頭で判っていてもこの淫蕩な体が。