アイドル版「鉄子の旅」

今日の深夜フジテレビ『NONFIX』枠で堀北真希出演「少女と鉄道」が再放送される。堀北真希、鉄道、『鉄子の旅』で反応される向きは観とくのが吉。以下、放映時にmixiに書いた日記を転載する。ちなみに私は鉄の人ではありません。


先日フジテレビの深夜に放送されたドキュメンタリー枠『NONFIX』の一編「少女と鉄道」について、時宜を外したのでここで書く。
高校一年生のアイドル堀北真希が、いつもの山手線の軌道を外れ、まさか「青春18きっぷ」ではあるまいが、北陸から東北を回る気ままな鉄道一人旅に出る、というもの。堀北の内省的な一人称視点で語られる構成は、往年の佐々木昭一郎演出のドキュメンタリードラマを思わせる。おそらく意図的なオマージュでもあるのだろう、BGMも70年代の歌謡フォークが主であった。
だが、問題はそこではない。堀北の目を借りて画面に写し出される情景が問題なのだ。

長大な頚城トンネル内に作られたJR北陸本線筒石駅
単線で電車がすれ違う際のタブレット交換。
五能線リゾートしらかみ3号」のゴージャスな仕様。
「蜃気楼ダイヤ」と呼ばれる、列車がいったん引き返して途中下車した客を再び拾ってくれるサービス。
青森の十二湖・青池の神秘的な青い水面。
南部縦貫鉄道廃線跡レールバス
青森駅ホームの、かつての青函連絡船乗船用デッキの哀愁ある佇まい。

これらはおそらく鉄道ファンにとって、あまりにもベタな見せ場ではないのか。
それを「あまりにもベタだよなあ」と苦笑するのか。
アイドルによって価値が再発見されたことを、自分が承認されたように喜ぶのか。
この番組、鉄っちゃんの間でかなり話題になったのではないかと思い、mixiの鉄道関係のコミュニティを調べてみたのだが、まったく触れられていない。ちなみに堀北真希コミュニティでも同様である。
ここはひとつ、mixiの鉄の人々に聞いてみたいところだが、その勇気が出ない。こんなことだからmymixiが増えないのだよなあ。いいけど。(040715)