レコミュニ始め 2

私はマカーなのでP2Pの文化には全く触れてこなかったのだが、「レコミュニ」を体験してみてその魅力の一端に触れたような気はした。コミュニケーションの場がそのまま「市場」でもあるような、原初的な価値交換の姿がそこにはある。もっともアップロードされた音源のほとんどは権利者の許諾が下りておらず、実際に音楽ファイルのやりとりが活発になされるには至っていないのだが(私はそもそもダウンロードする資格がない)それでも「音楽を流通させる喜び」への予感には満ちている。
ただし、許諾待ちの音源が熱いレコメンドとともに晒されている現状は、手続きを飛ばして手っ取り早くブツを流したいという誘惑を引き起こしそうだ。許諾が下りるのを待たずに、レコミュニを情報交換の場としてのみ利用し、水面下でユーザー同士がファイルを交換し合う。そういう違法性を払拭したところにレコミュニの理想があるのは判っているが、どこまで参加者の善意に期待できるかは未知数だ。今はそうした誘惑に耐えながら、この理想主義的な実験の成り行きに気長に付き合うよりないだろう。でもって(余裕ができたら)クレジットカード以外の認証・決済手段を何とかお願いしたい。レコミュニには「カードないからダウンロードできん」というグループ(mixiのコミュニティに相当)があるのだが、その参加者数が今後増加するようだと管理者側の対応を促すきっかけになるだろうか。