焦熱カレー地獄

真夏にクーラーのない狭い空間で大量のカレーを作るのは、一種の我慢大会もしくはプレイに等しい。
塩・胡椒で下味を付けた鶏胸肉と手羽先に焼き色を付け、肉を取り出した後の油で玉葱のみじん切りを狐色に炒める。大蒜みじん切り・生姜輪切り・茄子輪切り・ぶなしめじ・すりおろし人参を炒め、赤ワインを加え、トマト水煮を潰し入れる。これら全てを大鍋に投入、コンソメキューブと鷹の爪を加え弱火で煮込む。具が型くずれする程度に柔らかくなったら火を止め、ジャワカレー辛口のルーを投入。しばらく放置しルーが溶けたら再び弱火で焦げ付かないよう注意しつつ煮込み完成。汗の染み込んだシャツが体に張り付いている。あらゆるものが鍋の中で形を失い、自己とカレーとの境界すらもはや判然としない(嘘)。
それはそうとやっぱりカレーは自己流が一番。ウマー。
残ったカレーは冷めてからジップロックに詰めて板状に凍らせることにする。夏場に常温で放置するのが不安なのだ。一度火にかけておけば大丈夫だとは思うけど…。同様にご飯も冷凍する。そういえば殊能将之氏の日々の献立で、なぜ味噌汁だけはインスタントなのか不思議だったのだが、やはり作り置きできないからではないか。いや、こんなに暑くなければ、一度に作った味噌汁を三食にわたって消費するんだけどね。