武蔵関の中心でひとりごちる

久しぶりに銭湯へ。武蔵関駅ホーム横のこじんまりとした風呂屋。若い客はほとんどなく、年寄りの憩いの場になっている。病院の待合室みたいなものか。夕食時に重なったのか、しばらくすると浴室からは人がいなくなり貸切状態。30分は浸かって元を取りたいが、貧乏性とはいえ3分が限度。それでも湯上がりを夜風に吹かれるうちには、400円分の贅沢を味わった気分になった。

書店に寄って何となく自動車雑誌を手に取る。三菱自動車の問題をどう扱っているのか興味があったのだ。
とりあえず『CG』『NAVI』『ENGINE』という物言いた気な3誌をパラパラと。どの雑誌も記事として大きく扱ってはいない。『CG』では下野康史氏が、『NAVI』ではえのきどいちろう氏がコラムで話題にしているものの、外部のライターではない編集部の意志として、記事なり編集後記なり巻頭言なりで示されているわけではない。意外ではないが、それでもかの左翼・スズキさん*1こと『ENGINE』の鈴木編集長が、一切問題に触れていないのは少しがっかりした。それを責めるつもりはないけれど。
そのうち表向きには言及されぬまま、三菱車のインプレッションや中古売買情報が誌面から消えて行き、雪印のようにブランドそのものが記憶から削除されてしまうのかもしれない。
ところで、宮崎駿『さらば愛しきルパンよ』に登場するロボット兵器「ラムダ」「シグマ」の命名は、軍需企業である三菱へのあてこすりだった*2という見方がありますが。はてさて。

*1:矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴』のモデル。

*2:当時「ギャランΛ」「ギャランΣ」という車種があった。