『仮面ライダー響鬼』二十一之巻「引き合う魔物」

強くなる一方の魔化魍に対抗して、さらなる鍛え方を勉強中のヒビキさん。パワーアップ新フォーム登場の伏線が。イブキ・トドロキの若い鬼2人は力を増した姫と童子に翻弄されるのみ(姫役の芦名星の体を張った健闘と美しさが光った)、しかも例によってヒビキさんの変身はなし。戦闘場面の緊張感ある演出は流石だが、ヒーロー物のカタルシスには少々欠けていた。
とはいうものの、高アベレージの面白さは変わらず。何と言ってもダンキさんの素顔、一人っ子の浪人生みたいなキャラクターにびっくり。演じるのは響鬼スーツアクター伊藤慎。これもドラマと特撮アクションが相互に刺激しあう『響鬼』の現場の好調な乗りの表れだろう。事情を知らないダンキさんに邪険に扱われて凹む明日夢と、慰めようと一緒におつかいに出かけるヒビキさんとの仲良しぶり。ファンによる持田ひとみの愛称「もっちー」を番組(ていうかヒビキさん)が公式採用。通りすがりのお姉さんの美乳に目を奪われる明日夢の前に、計りすましたように現れるもっちー怖いよもっちー。ヒビキさん走りすぎだよヒビキさん。ザンキさん渋いよザンキさん。あきらたん揺れてるよあきらたん。などなど不満を残しつつも2週ぶりの放映を楽しんだ。後編、響鬼を加えた3鬼の音撃セッションによる合体魔化魍退治に期待。