『仮面ライダー響鬼』十九之巻「かき鳴らす戦士」

なぜか続出するバケガニを、次々に撃破していく新人鬼のトドロキさん。ザンキさんという強力な師匠の庇護を離れた不安ゆえか、魔化魍退治後には派手なギターソロのパフォーマンスを、お供のリョクオウザル相手に披露。サブタイの意味ってこれなのね(笑)。音撃武器を純粋に楽器として使った鬼は彼が初めてか。イブキさんにもラッパ吹きながら現れるとかしてほしい。そのギターソロを収めた記録映像を観て、おやっさんザンキさんが大真面目に「これ必殺技か何かかねえ」「ありえないでしょう」などと会話する場面も(ギャグとしての効果とは別に)不自然なテンションを危惧したということなのだろう。その危惧が適中し、油断した隙にカニに挟まれて引きとなったトドロキさんの姿は、あまりにもマヌケだ……。演出のノリの良さが次回へのサスペンスを削いでいるのは痛し痒し。
そんなトドロキさんのテンパリぶりはもちろん、リョクオウザルのエアギター、明日夢と母の軽妙なやりとり(ネタが左卜全って!)、ヒビキさんの意外すぎるバイクテク(止まれないけど)、あきらともっちーの可愛さ、トレーナーとして復帰したザンキさんの渋さ(明日夢に接する態度の柔和さには危険な匂いが)などなど、本筋とは関係ない部分で今回も大変面白かったのでした。まあこれもドラマの根幹が磐石であればこそ。
次回はヒビキさんとザンキさんが2人がかりでトドロキさんを攻める! 音撃棒が大変なことに!